マトリックス分解酵素の制御による変形性関節症の新規治療戦略🙌

大月孝志博士を中心としたプロジェクトです。軟骨を構成する細胞外マトリックスの主要成分(アグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸)の分解酵素(ADAMTS、MMP、CEMIP)について研究を進めています。

ADAMTSなどのマトリックス分解酵素は、高分子ヒアルロン酸や適度な機械刺激(メカニカルストレス)によって発現抑制されることをin vivo, invitroで報告してきました。適度なメカニカルストレスによる作用には細胞内カルシウム濃度が関与しており、TRPV1という分子を介していることを明らかにしました。

ヒアルロン酸の低分子化に作用するCEMIPの解析では、ERKシグナル経路と転写因子NF-κBが関与し、高分子ヒアルロン酸やメカニカルストレスによってCEMIPの発現が抑制されることを発見しました(下に示すのはウエスタンブロッティングという技術でCEMIPタンパク発現量の変化を調べた結果です)。

キーワード

ヒアルロン酸

メカニカルストレス